【重要】りんごの日焼け対策について

 近年の猛暑により、りんごの日焼け被害が年々増加しています。今年から2点の対策を始めました。

    日焼け防止資材の活用

マヨネーズを製造する際に出る卵の殻を活用した資材を使用しています。卵の殻は顕微鏡でみると極々小さい穴が無数にありとても断熱効果に優れています。その殻を細かく粉砕したものを水に溶かして散布しています。

りんごの果皮についた白い跡は卵の殻(カルシウム)です。そのままでもお召し上がりいただけますが、気になる方は布等で拭くか、水洗いで取ることができます。

 

    葉摘み作業の取り止め、簡略化

例年収穫の半月前から樹に生っている果実周辺の葉を摘み取って果実に太陽光をあてる作業をしていました。しかし、近年の猛烈な太陽光で葉摘みをした箇所から日焼けをしていました。

今年から葉摘みを止めるまたは、簡略化して日焼けによる廃棄ロス削減と秀品率の向上を図っています。

そのため、昨年よりも着色不足や色むらがあるりんごが贈答用、家庭用にも入ってしまいます。味に関しては適熟したものから収穫をしているため、例年と変わりありません。

 

 

以上、2点の対策ですが近年の高温化の環境下でも長くりんご栽培を続けていくための策となります。

お客様におかれましては何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

うっすら残る白い跡が卵の殻由来のカルシウムです。

布巾等で拭くだけで簡単にとることができます。

日焼けの被害によるりんご。軽度な日焼け果は規格外として販売できますが、ここまで重度だと廃棄になってしまいます。

今年は上記カルシウム資材の散布と、葉摘みをしなかったため日焼け被害は昨年の1/10以下に抑えることができました。

ただしやはり着色具合は昨年に劣ります…