おいしいりんごの見分け方

おいしいサンふじの見分け方は??

よく売店でお客様と話していると「どれが蜜入り??」と聞かれます。
正直言って農家でも蜜入りの有無を見た目で判断するのは難しいです💦

しかし、このりんごが完熟しているかどうかはあるポイントを見ればすぐに分かります。どこだと思います???
大半のお客様はこの質問をすると「赤いのでしょ?」と言われます。
答えは・・・・・✕なんです!

実は私たち農家が見ているところは果実のお尻です。
いくら肩回りがきれいに赤く色づいていてもお尻が青い(緑色)だとこのりんごはまだまだ完熟していません。
りんごをはじめ多くの果物は最初から皆さんがイメージする色ではありません。

ほとんどの果物は春に受粉して実が生ったときは緑色をしています。
これが地色というやつです。
この地色の上に陽の光を浴びてりんごだったら赤く、桃だったら桃色に、ぶどうだったら黄緑色や紫色に着色していきます。
そのため、熟していなくても陽の光が当たっていれば色は付いてしまうんです。これを着色先行といって、今年は桃やシャインマスカットで多く見られました。
本当に熟してくるとこの地色が緑からりんごであれば黄色⇒オレンジと変化していきます。
それを一番判別しやすいのがお尻という訳です。
下の写真は一枚目は同じように赤く色づいて美味しそうですが・・・・
ひっくり返してお尻をみてみると、左側は地色が抜けて黄色くなっているのに対し、右側はまだ地色が青いままです。
これを半分に切ってみると・・・
蜜の入り具合は一目瞭然!!(写真が上下逆さまですみません💦)
このようにサンふじの見分け方はまずはお尻を見てみてください!
※りんごは少しの衝撃で果肉が打ち身になってしまいます。触る際は丁寧に扱ってくださいね。
この見分け方はのポイントは野外で見ると地色が緑色でも太陽光で黄色っぽく見えてしまうことがあるため、屋内で見ることをおススメします!

ここでそんな見分け方を知らずに地色が青いりんごを買ってきてしまった方に朗報!!

地色が青いりんごも実は当園では立派な商品です。
当園では「長期保存サンふじ」の名称で販売しています。
実は蜜入りのりんご(特にサンふじ)はまず蜜の部分から酸化が進み茶色く変色し痛んできます。そのため、いくら上手に保管しても1月いっぱいが美味しく食べられる限界です。

しかし!この地色が青いりんごはそもそも蜜が入っていないため、上手に保存するとなんと!4月まで美味しく食べられます!
しかも、蜜が入っていようがいまいが実は糖度はあまり変わらないんです…。
試す機会がある方は蜜の部分だけを食べてみてください。たぶん思ってたのとちがーう!!ってなると思います。

じゃあ蜜ってなんなのかという話ですが、ようする蜜は「このりんごは限界まで熟しました!!」っていう証拠で、サンふじは特にそうですが、完熟したサンふじは甘味の中にも酸味が感じられキリっとした味わいになっています。
対して地色が青い蜜なしのサンふじは甘味が強く、酸味が少ないため味の輪郭がボヤっとしています。
逆に言えば甘いりんごが好きな方はわざと地色が青いりんごの方が好みかもしれません。

と長くなりましたが、今度りんごを見かけた際は是非お尻に注目してりんごをみてください!

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