ぶどうの花が咲きました

6月6日に梅雨入りしてはや10日が経ちました。

今年は例年のような長雨にはなっておらず適度に晴れ間もあり、農作業がどんどん進んでいます。

6月に入りさくらんぼ狩りのお問い合わせを多くいただいていますが、以前からお伝えしている通り今年は大不作でさくらんぼ狩りの予約受付は終了となってしまいました。また、売店でのお土産、贈答用の販売も行っていません。楽しみにされていたお客様には大変申し訳ございません。

 

さて、ブログのタイトルにあるようにぶどうの花が満開を迎えています。

ぶどうはりんごやさくらんぼの花と違い、花びらがありません。雄しべ・雌しべがむき出しの状態でぱっと見「これが花なの?」と思ってしまいます。しかし、ちゃんと匂いはするんです。全然いい匂いではないですが・・・

このぶどうの花が満開になるといよいよ種なしぶどうを作るための最重要作業である「ジベレリン処理」を行います。

ジベレリンという植物ホルモン剤を果房に漬けることでぶどうから種を無くします。

ジベレリン処理は2回行い、1回目が種を無くすため、2回目は粒を肥大させるために行います。

この処理は①雨が降っていない②処理後も最低8時間は雨が降らない③満開3日以内という①~③の条件下で行うため、晴れが続いていても花が満開になっていないとできないし、逆に満開を迎えていても雨続きでできなかったりと本来梅雨時期には相性最悪の作業です。そのため毎日花の状態を確認し、天気予報と見比べながら作業する日を決めています。

しかし、同じ樹でも満開になる時期は枝によって数日ずれてしまうため1回目のジベレリン処理でも1-1、1-2と2回に分けて行います。ちなみにナガノパープルは6/12に1-1を行い、明日天候が回復するので1-2を行う予定です。

シャインマスカットはナガノパープルはより10日前後遅く満開を迎えるため今週末から来週頭にかけて処理を行う予定です。

ジベレリン処理は専用の機械を使って行います。液は本来無色透明ですが、この房は処理をしたかしていないかを判別できるように食紅を入れて赤く色づけをしています。

このジベレリン処理が終わると房の長さを整える軸長調整と、房の形を整える摘粒が始まります。

今年はさくらんぼが不作のため、ぶどうはしっかり良いものが収穫できるよう例年にも増して作業を頑張ります!!


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